＜ヒプノセッション体験記＞
小さい頃、催眠術師になるのが夢だった私は、NY旅行中にドキドキワクワクで真理子さんのッションを受けました。もちろん、テレビで見たような「あなたはだんだん眠くなる」「手を叩いたらいま言われたことをすべて忘れます」というような、幼い私の憧れだった「催眠術」でないことは了解した上で、生活習慣の改善などを目的にサロンにうかがいました。横たわり、目を閉じて深呼吸しているうちに、「だんだんあたたかくなります」「手足が重くなります」と声をかけられ、そういうイメージを持ちましたが、実際に自分が「催眠」にかかっているかどうかはよく分かりませんでした。ふんわり、ゆったりとした時間が訪れたような印象でした。でも、セッションが始まってすぐ脳裏にブワーッと溢れ出したのは、事前にお願いしておいたダイエット、部屋の片付け、アレルギー改善などのことではなく、「こうなりたい」という昔からの夢でした。「本当にしたかったことはこれだったんだ」と、自分の思いの強さにびっくりしました。「いままでに味わった一番まずい味を思い浮かべてください」「これからは食欲が半分になります」「もう、自分の胃をゴミ箱のようには扱いません」……さまざまな言葉をかけられ、自分でもイメージする作業
を続けます。やりとりは本当に自然でした。そして、終盤には真理子さんから質問を受け、可能な範囲で答えるように言われます。「アレルギーの原因は何だと思いますか？」と聞かれ、心の中で『そんなこと分からないよ……』と思っているのに、口が勝手に開いて「食生活」と答えているのです。本当に不思議に思いました。
セッション後の真理子さんの説明では、口が勝手に答えたように私が感じたのは、潜在意識が持っている答えだそうです。私は以前、食餌療法に失敗しアレルギーがひどく悪化した体験があったので、食事でアレルギーを治そうと考えるこは抵抗がありました。しかし、アレルギーを改善しようと思いながら、スナック菓子やカップ麺を食べたり、不規則な食生活になったりの状態を放置しているのがよいはずはない、と気づいてもいました。潜在意識に、自分でできることをまずきちんとしなさい、と教えられたような気がします。
その日の夜、友人たちとシーフードを食べに出かけたのですが、自分の食べ物に対する感覚が変わっているのに本当に、本当に、本当に驚きました。以前は、みんなで食事をすると楽しくなってしまい、ついつい食べ過ぎてお腹を壊す、ということが続いており、その場の誰よりもたくさん食べるような人間でした。ですがこの夜、お皿に食べ物が残っていても、いつもの「誰も食べないのなら自分が片付けなくちゃ」という気持ちがどこかに飛んで行き、まるで自分と関係ないもののように見えました。本当にすんなりと、無駄に手を付けなくなりましたし、すぐにお腹がいっぱいになり、食べる量も明らかに減りました。そして、自分が無理して食べなければ誰か余裕のある人がお皿を平らげてくれることにも気づきました。自然に自分を律している感覚があって、感動しました。また、部屋の片付けも楽しんでできるようになり、いままで気づかなかったような場所の汚れも、「見つけた！」という勢いで、気分が盛り上がって発見し、掃除できるようになりました。朝起きるのも楽になりましたし、NY滞在中ほどではありませんが、半年以上経ったいまでも食事量はだいぶ減ったまま。以前のように無理して大食いすることはなくなりました。「そうしたくてもなかなかできなかった」というようなことが次々と解決し始め、なりたい自分に近づけているように思い、人生がより楽しくなりました。幸福感は日々高まり、なにもしていなくてもワクワクするような感覚を、セッション以来ずっと抱いています。食欲や早起きなどは、セッション直後に比べると少しずつ緩んできたので、真理子さんが来日した際にふたたびセッションを受け、調整してもらいました。ますます自分を律している感覚が強くなり、私にとって「ちょっとがんばらないとできないこと」が、「すんなり簡単にできること」に変化しているのを感じます。真理子さんは、なりたい自分に軽やかに変化してゆけるように、私の
中で閉じていた回路を開いてくれました。まるで幸せの魔法をかけてもらったように感じます。そして、自分でその幸せの魔法をかけるにはどうしたらいいかもレクチャーしてくださるので、日々の生活に生かす努力をすることができます。魔法にかかった後、回路が開いた後の自分がどうなるかはその後の自分次第だと思いますが、魔法の後は、急な階段だと思っていた行く先がゆるやかなスロープになったように感じられる、だからがんばることも楽しくなる、そんな気持ちになれるのが真理子さんのセッションだと思います。真理子さんに心から感謝しています。
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